子供ニキビの悪化は、生活習慣のシグナル
ニキビができたらできるだけ、早く治したいのが人情ですが、皮肉にも悪化してしまう場合があります。
大人ニキビと違って、原因はそれほど複雑でもないと、タカをくくっていてはいけません。
子供ニキビを悪化させてしまう、原因についてまとめてみました。
ニキビに何も触れさせないこと
炎症を起こしているニキビは、皮膚が未熟で少し触っただけで、手や空気中の細菌が入り込みます。
大人でも手には、ばい菌が常時付いているものですが、さらに子供の手は、多くの物に触れていますので、何倍ものばい菌がついています。
顔を合わせたら、『ニキビには触ったらダメよ』と念を押すくらいが良いのです。
また、髪型もできるだけ顔に触れないように、おでこは上げて横の髪は結ぶかピンの止めるようにします。
剣道を習っているお子さんは、にきびになることが多いと聞きました。
面をつけて練習をした時、顔の周囲に面があたってニキビが潰れてしまうからです。汗や皮脂が付いた面自体、細菌がついています。
また、面をつけると汗のかき方も多くなりますので、稽古が終わるとすぐに洗顔するとか、乾いたタオルを側において汗を拭くようにすると、少し違うようです。
腸内環境が皮脂を増やす
排泄のことだけに、意外と気がつきにくいものです。朝の習慣は、”毎朝ではない”といったお子さんは、もしかしたら腸内環境が良くないのかもしれません。
口から入った食事は、胃を通り腸で、生命に必要な栄養が振り分けられて体内に分配されます。肌を作るビタミンやアミノ酸なども、腸の働きで届けてもらえるのです。
しかし、便秘になって腸のなかに腐敗した食物がとどまり続けると、有害物質を作り出します。
有害物質は、行き場がなくなるために腸壁に浸透し、血管に入り込み体内に充満してしまいます。
血液のなかに入り込んだ有害物質のために、巡りが悪くなり、肌の新陳代謝も遅れていきます。
ニキビが出来た時、新しい皮膚が下から押し上げられていくことで、治るります。新陳代謝の遅れると、その分ニキビが治りにくくなります。
朝の習慣が毎朝でないようでしたら、食物繊維の多い野菜を、意識して食卓に登場させてください。
好き嫌いが多い、偏食しがち、おやつばかり食べて食事を摂りたがらないと言った、悪い習慣を改める良いチャンスと考えて、取り組んでみたらいかがでしょう?
バランスのとれた食生活は、ニキビだけでなく、免疫力をアップさせて、風邪などもひきにくくします。
夜更かしの習慣
小学生と言えども、塾やお稽古事で深夜に帰宅するお子さんもいると聞きました。通信技術も発達して、携帯電話などで友達と長電話や、メールのやり取り、ゲームなどに没頭して、夜更かしの誘惑も増えたと思います。
夜更かしをすると、生活のバランスが崩れてニキビが治りにくくなります。就寝時に分泌される成長ホルモンのバランスも乱れますので、大人になるための体づくりに支障を及ぼします。
小学生の就寝時間は、8時間以上は必要と考えます。
ラーメンの食べ歩きが趣味のお友達の話
私は、中学生の頃(子供とはもう言えないかもしれませんが)、ラーメンの食べ歩きが趣味というマセタお友達がいました。その方は、顔中ニキビだらけで、ほとんどのニキビが噴火状態だったのです。
今から思えば、ラーメンに含まれる油が皮脂過剰の原因になっていたとわかるのですが、当時誰も、彼女のニキビの原因を指摘できる人はいませんでした。
気の毒だと思って、ニキビの話をしなかったこともあります。
実は、ニキビを悪化させてしまう原因は、身近にあります。
子供だと、気付くこどは難しいですが、大人ならあれこれと思い巡らすことはできると思います。
ニキビの悪化は、子供の生活習慣の癖を直すチャンスですので、原因を見つけてあげてください。