赤ニキビはできるだけ触らず、そぉーっとそぉっと

できたばかりの子供の炎症ニキビは、真っ赤に光っていてルビーが顔の上にのっているようです。

 

ニキビは毛穴に皮脂が溜まり、皮脂を餌とするアクネ菌が繁殖するためにできるものです。
さらに、アクネ菌以外の皮膚についていた他の雑菌も一緒に繁殖し始めると、炎症が拡大していきます。炎症が皮膚の組織を壊し始めるのです。周りの皮膚を壊し、血管まで傷つけて血液が出るために、赤ニキビになります。

 

触ると少し痛みを感じたり、痒みを感じてむずむずするので、子供だとついついいじりたくなるのが炎症ニキビです。
ニキビの中に何か、硬い筒のようなものに気がつこうものなら、つい取り出したくなるのが普通です。

 

この芯はアクネ菌や雑菌を繁殖させている、皮脂の塊です。
白ニキビや黒ニキビの段階では、ニキビの芯を取り出して、炎症を抑えることができますが、赤ニキビになってしまうと手遅れとなります。

 

無理にとろうとすると、炎症で痛めた皮膚の組織をさらに刺激を与えて悪化させるからです。

 

芯のあったところが陥没し、バイ菌が侵入してしまいます。
バイ菌によりさらに奥深くまで、皮膚を壊してしまう危険もあります。
ニキビが治ったとしても、シミになったりクレーター状として残る可能性の方が大きいのです。

 

炎症ニキビの場合は、そっとしておいて、痛みや芯や膿が取れるまでは触らず、洗顔だけでケアするのが適切です。
時間の経過とともに、痛みも芯もジクジク感もなくなり、赤みが残っている場合は、皮膚の中で炎症をおこしている証拠ですので慎重にケアをし続けることが大切となります。